デトロイト

2018/01/31新都心

監督キャスリンビグロー

1負傷を負った黒人ラリーを保護した

2白人警官がいた事が唯一の救いでした

3なお、アカデミー賞にはノミネートされてません

1967年のデトロイト暴動の際に起きたモーテル事件。黒人差別問題は人類の悲劇だが、この映画はまさに悲劇を切り取って見せてくれた。差別もさることながら、権力の暴走、行き過ぎた正義は歯止めがきかない。警官によるモーテルでの黒人拷問場面は、その場にいるような、追い詰められた恐怖が、ガンガン迫ってくる。根拠や証拠はなく理不尽に押しつけられた容疑は振り払うことはできず、地獄を覚悟した。

人種差別を扱っているので教訓的なテーマを感じ取りたいところだが、緊迫した恐怖映画として見事にエンターテイメントに昇華していた。友を失い、恐怖の夜を過ごしたラリーは自分の夢も失い、今も友を思いながら生きている。白と黒の狭間を埋められず苦しんでいる。そんな彼の歌う讃美歌に涙が流れるのです。

市警クラリスを演じたウィルポールターはどうしようもなく性根の腐った表情をしている。人種差別主義者め!なんてののしられる場面は気持ちが良かった。そう思わせる彼の演は素晴らしい。フォースの覚醒でスターの仲間入りしたジョンボエイガも良い味だし、緊迫した恐怖に耐えられるのならば、この映画は見る価値がある。

しかし、社会的な事件をしっかりと見せてくれるハリウット映画の力を再確認する。邦画が避けてきた、今まで取り組んでこなかったジャンルである。今年公開の空飛ぶタイヤはそれにあたるが、いずれはオウム教団の事件なども映画にしてもらえないだろうかと思いました。

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